乳幼児期の口の中の発達のヒミツ②~食べる・話す・呼吸するを発達面から支える~

コドモンカレッジでは、オンライン研修「乳幼児期の口の中の発達のヒミツ②~食べる・話す・呼吸するを発達面から支える~」を開催いたしました。
鶴見大学歯学部で小児歯科学を専門とされている小林冴子先生に、乳幼児期の口腔内の発達から、食事との関わり、生涯にわたる土台づくりまで、専門的な知見を交えてお話しいただきました。
本ページでは、研修参加者から挙がった小林先生への質問とその回答をご紹介します。
Q&A
Q
口腔内の発達が言語面におよぼす影響はありますか?
A
口腔容積、歯の生え方(並び方)、舌や頬の形態など、口腔内の発育や機能発達は言葉の構音(発音)に大きく影響するといえます。しかし、言語そのものは顎顔面の形態と機能、そして小児の心理を含むさまざまな調和の中で育まれていきます。それゆえ言語障害の原因は多岐にわたり、遺伝や環境、聴覚・視覚の問題、発達特性など、さまざまな要因が関係します。
Q
離乳後期の子どもで、丸飲みする子がいます。食事介助の職員は、感染症防止のためマスクをしていて、見本となる動きを職員が見せられません。「カミカミね〜」という声かけも、月齢的に理解が難しいので、他の支援方法があれば教えてください。
A
丸飲みについては、歯の発育(生え方)に大きな影響をうけますので、まずはお子さんの奥歯が生えているか否かは大きなポイントかと思います。(奥歯が生えてくると噛み応えがあるものを練習することができます。)また卒乳が遅れている場合、「噛むこと」が遅くなる傾向がみられます。卒乳の目安と奥歯が生える頃は同じ1歳半頃です。そのため、焦らずそれまでは歯ぐきでつぶせる硬さの食材で練習する段階となります。
摂食の介助をしているようであれば、舌の真ん中に入れてしまうとすぐ嚥下が誘発されるので、口唇で食べ物を捉えるよう、舌先に運ぶよう心がけましょう。水分の多いものやとろみがついていると飲み込み食べとなりやすいですが、安全への配慮も大切ですので、急に固いものにトライするのではなく、バナナ程度の固さで少し大きさを調整するのが望ましいです。
Q
指しゃぶりは3歳ごろまでやめる必要はないとのことでしたが、舌が上あごに付いていることで圧がかかり上あごが発達すると聞いたことがあります。その観点からみても3歳ごろまでやめる必要はないのでしょうか?
A
ご指摘のように、舌や唇、頬から受ける力は、顎や歯列の成長に影響すると考えられています。特に舌が上あごに触れることは、上顎骨が外へ外へと成長していく刺激の一つとされています。一方で、舌の持ち上げが弱かったり、長期間の指しゃぶりなどで口の中の力のバランスが変化したりすると、上あごが狭くなったり歯並びに影響したりすることがあります。
ただ、上あごの成長は学童期がピークで、身長が伸びている間は微増しています。そのため、一般的には3歳頃までの指しゃぶりであれば、直ちに顎の成長に大きな影響が固定されるとは考えにくく、その後の成長の中で十分に変化していく余地があります。もちろん、3歳以降も長期間続く場合や、歯並び・噛み合わせ・口の機能に変化がみられる場合には、個別に経過をみることが大切です。
見逃し配信のご案内
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乳幼児期の口腔内の発達から、食事との関わり、生涯にわたる土台づくりまで、専門的な知見について解説いただいています。

動画を視聴する>https://webinar.codmon.com/vod/660
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