地震大国ニッポンの保育 ~みんなで生き残れる地震防災を考える~


 コドモンカレッジでは、オンライン研修「地震大国ニッポンの保育 ~みんなで生き残れる地震防災を考える~」を開催いたしました。
 一般財団法人防災教育推進協会 講師の宮野由紀子先生に、非常時の保育継続のためのBCP(業務継続計画)の重要性、具体的な準備・運用方法、およびベビーカーを使った避難経路の検証など、実践的な内容についてお話しいただきました。

本ページでは、研修参加者から挙がった宮野先生への質問とその回答をご紹介します。


Q&A

地震発生時に、子どもたちに「ダンゴムシのポーズ」「かえるのポーズ」どちらのポーズをとるように伝えればよいか迷っています。

「ダンゴムシのポーズ」「かえるのポーズ」どちらかを選ぶなら、私は「安全性」「周囲の確認のしやすさ」から「かえるのポーズ」を選択します。
ダンゴムシのポーズはふんばることができず、大きな揺れのときはころころ転がってしまい、人や物に当たってしまう可能性があります。また、頭を抱え、体をまるめて下を向く「ダンゴムシのポーズ」は、周りの状況が見えづらく危険を察知しにくい状態です。さらに、頭を抱えているため移動が難しく、素早く逃げることが困難になります。
一方「かえるのポーズ」は両方の手・足が床について体を支えているので安定しています。また、周りが見やすいので、危険を感じたらその場所から逃げることが可能です。
とはいえ、保育室や建物が地震に弱い環境では、どんなポーズをしても危険は軽減されません。
落下物や転倒物がない安全な保育環境にすることが前提ですので、訓練と同時に危険があれば、改善することを進めていただきたいと思います。

責任者が不在時に避難の判断を管理者以外が対応するのは、大変重荷です。
もう少し行政側の指針や判断基準も提示していただきたいです。全国の自治体の主な対応基準を知りたいです。

施設の立地や環境により、避難の方法は異なります。国や自治体から避難指示が発令されたら、危険な場所から回避する必要があります。特に津波・土砂災害・風水害などのリスクがある場所はいち早く避難する必要があります。
先生方の中には「避難したら何も起こらなかった」時の責任を考えていらっしゃる方は少なくないのではと思います。私の考えでは「何も起こらなかった」場合の避難は「災害の訓練」と捉え、管理者が不在でも「早期に避難する」ことを施設全体の職員に周知しておくことが大切です。東日本大震災で、園長先生が不在中に地震が発生、園児・職員全員が高台にいち早く逃げたために全員が助かった保育施設の園長先生が「普段から迷わずに高台に逃げることを職員全員で共有していた」「全員助かったのは奇跡ではなく、訓練をしていたから」とおっしゃっていました。この言葉がすべてだと思います。ただし、災害リスクの少ない立地、施設の建物が強固で地震に強い場合は屋外に避難するほうが危険な場合があります。
まずは自分の施設の建物の構造を知り、ハザードマップを参考に災害リスクを知ること、そして園長先生など責任者が不在の場合や、園外保育、職員が少ないときなど、いつどんな状況でも災害対応できるように「初動対応マニュアル」を作成し、訓練をすることが必要です。

見逃し配信のご案内


「地震大国ニッポンの保育 ~みんなで生き残れる地震防災を考える~」は、見逃し配信でご視聴いただけます。

非常時でも保育継続のためのBCP(業務継続計画)の重要性、具体的な準備・運用方法、およびベビーカーを使った避難経路の検証など、実践的な内容について解説いただいています。

動画を視聴する>https://webinar.codmon.com/vod/627

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今後もさまざまな研修を予定しております。
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