コミュニケーション能力を上げるザッソウ力 ~報連相でなく雑談+相談がいい園をつくる~

コドモンカレッジでは、オンライン研修「コミュニケーション能力を上げるザッソウ力 ~報連相でなく雑談+相談がいい園をつくる~」を開催いたしました。 鎌倉女子大学 児童学部 児童学科 准教授 浅井 拓久也先生に、雑談と相談で職場の雰囲気や人間関係をよくするリーダーシップについてお話しいただきました。
本ページでは、研修参加者から挙がった浅井先生への質問とその回答をご紹介します。
Q&A
Q
若手の職員の話し方や態度において、役職者との距離感が分かっていないと感じる職員がいます。その場合もフレンドリーに話すべきなのでしょうか?
A
距離感は人によって違いますので質問者の方が求める距離感を相手に伝える必要があります。具体的には、質問者の方が相手に返答するときに適切な(相手に求める)言葉遣いで返答するとよいのではないでしょうか。こうしたやり取りをする中で、若手保育者も質問者の方に対する距離感、別の言い方をすると、どのような場面でどのような言葉遣いをすればお互いに心地よい雰囲気になるかがわかってくると思います。お互いの落としどころが見つかるといってもよいでしょう。
私の例でいえば、1年生を対象にした授業時に学生が提出すべき課題に関することをため口で質問されたことがあります。私は彼女の言い方を注意しませんでした。その代わり、適切な表現方法で回答しました。すると、学生も自分の表現方法に問題があったことに気がつき、適切な表現方法で応答していました。これは、学生が1年生であること、場面が授業時であること、内容が課題に関することなので、教員として学生のため口を認めないと判断しての対応です。
しかし、ゼミ生が飲み会のときに「たっくんがさー」と言っても注意はしません。ゼミ生が対象であること、場面が飲み会であること、内容は学習等に関することではないからです。もちろん、飲み会の場面でもため口はダメという教員もいるでしょう。それはそれでよいと思います。
大事なことは、何が正しいかではなく、自分が一貫した対応をすることです。ゼミ生は授業では「たっくん」とは言いません。私が一貫した対応をしているので、「浅井先生」「承知いたしました」と言うべき場面・内容と「たっくん」「りょ」と言ってよい場面・内容を理解しているからです。これが、人付き合いというものです。
質問者の方と私の基準が同じとは限りません。質問者の方は飲み会でもため口はいけないと思うかもしれません。それでもよいと思います。大事なことは、質問者の方が一貫した対応をすることです。そうすることで、若手職員も質問者の方への対応がわかってくるということです。若手は若手なりにどこまで踏み込んでよいのか手探りしていることも多々あるからです。
Q
「保育中の雑談はダメ」というルールがあります。「雑・相(雑談・相談)」の大切さはわかりましたが、どのようなタイミングで行うことが適切なのでしょうか。
A
ザッソウ(雑談・相談)することが保育にマイナスになるような場面以外ならどのタイミングでもよいでしょう。保育は子どもがあってのことですから、子どもに害が及ぶような場面・機会でのザッソウは好ましくありません。
なぜなら、ザッソウは保育者同士の関係を円滑にし、園の保育をよくするための「手段」だからです。手段(ザッソウすること)を優先して目的(子どもによい保育を提供すること)が疎かになったのでは本末転倒ですよね。なので、どのタイミングがよいかという質問に対しては、「目的を損ねることがないタイミング」ということになります。
私の例でいえば、一般的に授業中に雑談するのは好ましくないとされますが、授業中に学生と雑談するときもあります。
たとえば「この場合、どのような保護者支援があり得るか」のような事例検討の場面では、学生は真剣に考えていますから、「昨日何食べたの?」のように話しかけることはありません。学生が自分の考えを広げたり深めたりすることにつながるヒントや問いかけを出します。
ですが、模擬保育の準備の中で学生がワイワイと楽しそうにペープサートを作っているような場面なら「これ、いいじゃん!」から始まり、ちょっとしたザッソウをすることがあります。たとえばクリスマスに関するペープサートを学生が作っているときに「あのさー、うちの娘、いま年長なんだけど、クリスマスプレゼント、何がいいかなぁ?」のように。
何事も「〇か×か」「白か黒か」のような極端に走らないことです。ザッソウは何のために行うのかをしっかり意識していれば、ザッソウに適したタイミングとそうではないタイミングははっきりとわかってくるのではないでしょうか。
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雑談と相談で職場の雰囲気や人間関係をよくするリーダーシップについて解説していますのでぜひご視聴ください。

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