気になる子どもの保護者支援~子どもの「困り」に気づいてほしい、と焦っていませんか?~

コドモンカレッジでは、オンライン研修「気になる子どもの保護者支援 ~子どもの「困り」に気づいてほしい、と焦っていませんか?~」を開催いたしました。
大阪公立大学の木曽陽子先生に、保育者が意識するポイントを踏まえた、気になる子どもの保護者支援についてお話しいただきました。
本ページでは、研修参加者から挙がった木曽先生への質問とその回答をご紹介します。
Q&A
Q
「施設ではこうだったと伝えておいたほうがいい」という意見が施設内にあります。今後のことを考えて伝えた方がいいのでしょうか。
A
保護者の方に、施設での子どもの具体的な姿を知っていただくことは必要だと思います。
ただし、それをどのタイミングで、どのようにお伝えするかは、子どもと保護者、そして施設との関係性も含めて、慎重に検討する必要があります。
たとえば、保護者の方が精神的に不安定な状況にある場合、施設での姿を伝えることで、かえって保護者や子どもが追い詰められてしまうことも考えられます。そのような場合は、「今はあえて伝えない」という判断もありえます。
このように、伝えるべきかどうかは状況によって異なるため、一律の回答が難しいです。
だからこそ、保護者や子どもの状況に応じて、複数の職員で「誰がいつ何をどのように伝えるべきか否か」を話し合って検討していただくことが重要だと考えています。
Q
「気づいてたなら何ではやく教えてくれなかったんですか?」という保護者もいます。そのため、伝えたほうがいい保護者、伝えないほうがいい保護者の見極め方があれば教えてください。
A
一つ目の質問の回答と重なりますが、伝えるべきかどうかは、その子どもと保護者、そして施設との関係性を含めて、総合的に判断する必要があります。
原則的には、どのような保護者に対しても、保育者はうそをついたり、取り繕ったりするのではなく、子どもの姿を誠実に伝えるべきだと考えています。
たとえば、子どもが「できない」ことを「できる」と言い換えることは、避けるべきです。
子どものできないことや苦手なことに保育者が気づいているのであれば、それは子どもの実際の姿として具体的に伝えることが大切です。これはできないことを責めたり、家庭でしつけてもらったりするためではなく、保護者と一緒に子どもへの関わりを考えていくためのものです。そのため、保育者がそれに対してどのように関わっているのかもあわせてお伝えしましょう。
ただし、特にできないことや苦手なことなどをどこまで積極的に話すかは、保護者の状況や施設との関係を見ながら判断する必要があります。
特に、保護者に聞かれる前に保育者の方からネガティブな状況を伝える場合には、保護者との一定の関係構築ができているほうが誤解なく伝わります。そのため、まずは信頼関係の構築に努めること、関係ができている保育者から伝えるようにすることなど、伝え方の工夫も必要です。
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保育者が意識するポイントを踏まえた、気になる子どもの保護者支援について解説いただいています。
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https://webinar.codmon.com/vod/607
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