乳幼児期の口の中の発達のヒミツ ~食べる・話す・呼吸するを発達面から支える~

コドモンカレッジでは、オンライン研修「乳幼児期の口の中の発達のヒミツ ~食べる・話す・呼吸するを発達面から支える~」を開催いたしました。
鶴見大学歯学部で小児歯科学を専門とされている小林冴子先生に、乳幼児期の口腔内の発達から、食事との関わり、生涯にわたる土台づくりまで、専門的な知見を交えてお話していただきました。
本ページでは、研修参加者から挙がった小林先生への質問とその回答をご紹介します。
Q&A
Q
1歳児クラスで咀嚼をほとんどせずに丸呑みし、食事のペースが早い子どもへの対応について、食材の大きさ、食具の変更など、改善策があれば知りたいです。また、よだれが多く出る子どもに対してのよだれの止め方、対応なども知りたいです。
A
1歳~2歳の間には歩行の成熟、言語の発達、卒乳の完了など幼児にとって変化の著しいときであり、その月齢と個人差によって発達の度合いを評価するのが難しいクラスかと思います。特に口腔機能の発達については歯の発育(生え方)に大きな影響をうけますので、例えばお子さんの奥歯が生えているか否かは大きなポイントかと思います(奥歯が生えてくると噛み応えがあるものを練習することができます)。
また卒乳が遅れている場合、「噛むこと」が遅くなる傾向がみられます。まだ摂食の介助をしているようであれば、舌の真ん中に入れてしまうとすぐ嚥下が誘発されるので、口唇で食べ物を捉えるよう舌先に運ぶよう心がけましょう。水分の多いものやとろみがついていると飲み込み食べとなりやすいですが、安全への配慮も大切です。急に固いものにトライするのではなく、バナナ程度の固さで少し大きさを調整するのが望ましいです。
よだれ(唾液)は、一般に成人より小児の方が量が多く、嚥下や口唇閉鎖の発達に伴って段々とこぼれにくくなります。こぼしてしまううちは、口唇周囲の皮膚炎等トラブルに留意して、清潔にすることが肝要です。「いつもより急に増えた」「水泡がみられる」「4歳をすぎてもなおよだれが多い」などの場合は専門機関に相談することを勧めます。
Q
よく体幹を鍛えるといわれますが、確かに体幹がないと椅子にも座っていられず、偏った咀嚼をしているように見えます。横を向いて食べる、上を向きながらもぐもぐする癖がみられる場合の対処法があれば教えていただきたいです。
A
歯科で患者さんを診ていると、片側ばかりで噛むくせのある人(=偏咀嚼)に出会うことがあり、その中には「食卓のポジションからTVを見るために右に顔を向けているため、右咀嚼になっている」というケースもあります。毎日の食事でのことは習慣になってしまうため、特に小児では適切な姿勢で食べることが重要です。まずは食事に集中できる環境づくりと適切な机椅子の設定、そして食事そのものに対する興味を引き付けることなどの工夫が大切かと思います。上を向きながら食べている場合は飲み込み食べの傾向があるかもしれないので、食事の形態や固さを調整すること、水分で流し込みしていないかにも注意してみてください。
Q
10ヶ月頃に卒乳する子が増えています。現在1歳0ヶ月で舌突出の反射が残存しており離乳食を丸呑みしています。粗大運動を行いつつお茶だけでも哺乳瓶を使うか考え中です。どうアプローチするのがよいか先生のお考えをお聞きしたいです。
A
「離乳の完了」とは3回の離乳食から水分や栄養の大部分を補給することができている状態を指します。子どもがしっかりと食事から栄養がとれていて、さらにコップやマグで水分補給できているのであれば、あえて哺乳瓶を使い続ける必要はないと考えます。舌の動きは前歯の生え方によって都合よく制限されていきます。つまり前歯4本が生えそろってくると適切なポジションで咀嚼嚥下に調和してくるようになります。また前述しましたが、奥歯の生え方によって咀嚼が可能となってくるので、1歳半前後からがモグモグ食べを練習する最適な時期だといえます。一般的な咀嚼運動の完成は3歳が目安ですので、さまざまな食体験を通じて適切な摂食嚥下機能が育まれることを期待します。
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乳幼児期の口腔内の発達から、食事との関わり、生涯にわたる土台づくりまで、専門的な知見を交えて解説いただいています。

動画を視聴する>https://webinar.codmon.com/vod/660
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