気象キャスター天達先生と学ぶ!保育園の熱中症対策

コドモンカレッジでは、安全管理・リスクマネジメントをテーマにオンライン研修「気象キャスター天達先生と学ぶ!保育園の熱中症対策」を開催いたしました。
気象キャスターの天達武史先生に、今年の夏の天気と熱中症対策のポイントについてお話しいただきました。
本ページでは、研修参加者から挙がった天達先生への質問とその回答をご覧いただけます。
施設管理者の方はもちろん、日々子どもと接する機会の多い保育者のみなさまももぜひご確認ください。
Q&A
天達先生に、保育者の方からの質問へご回答いただきました。
Q
「外遊びで暑さに慣れることも大事」とのことでしたが、暑さに慣れるように外遊びをするときの温度や湿度と時間の目安、外遊びに適した時間帯があれば教えてください。
A
気温・湿度などを加味し、熱中症を予防することを目的に作られた「暑さ指数(WBGT)」が目安になります。環境省の熱中症予防情報サイトによると、日常生活においては暑さ指数が25未満での活動はリスクが低いとされております。
暑さ指数(WBGT) | 注意すべき生活活動の目安 | 注意事項 |
危険(31以上) | すべての生活活動で起こる危険性 | 高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
厳重警戒(28~31) | すべての生活活動で起こる危険性 | 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 |
警戒(25~28) | 中等度以上の生活活動でおこる危険性 | 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。 |
注意(25未満) | 強い生活活動でおこる危険性 | 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 |
午前中の早い時間帯や夕方の遅い時間帯が、比較的涼しくて活動しやすい時間帯です。
午後の直射日光が強い時間帯(おおよそ11時から15時まで)は避けたほうがよいでしょう。
気象状況はその日ごとに変わりますし、地域や個別の状況(体調など)によって異なる場合もあるため、注意が必要です。
Q
水を持参する子どもが多いのですが、水と麦茶はどちらのほうが熱中症対策としてよいのでしょうか?
A
水分補給は子どもの状態や好みによっても異なるため、どちらがよいかという科学的な根拠が少なく、判断が難しいです。まずは子どもたちがいつでも水分をとれる環境を整えることが重要です。快適に水分を摂取できるように適度な休憩を取りながら、十分な水分を摂取させてください。
Q
小さい子どもでも電解質飲料やイオン飲料を飲ませてもよいのでしょうか?
保護者の中には子どもにイオン飲料を飲ませたくない方もいらっしゃいます。その場合は水に塩をいれたり、他に対応策はありますでしょうか?
A
食事なども関わりますので、必ずイオン飲料を摂取しなければいけないわけではありません。上記でも記載したとおり、まずは子どもたちがいつでも水分をとれる環境を整えることが重要です。
外で運動するときなど発汗を伴うときは、電解質飲料やイオン飲料に水分とともに含まれる電解質(ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど)が体液の電解質バランスを維持し、熱中症の予防に役立つとされております。なお、日本スポーツ協会では熱中症対策として01.~0.2%の食塩水を含むものをすすめておりますので参考にしてください。
個人によって違いもありますので、医師などからアドバイスを受け最適な方法を選択ください。

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安全管理・リスクマネジメントをテーマにしたオンライン研修「気象キャスター天達先生と学ぶ!保育園の熱中症対策」は、見逃し配信でご視聴いただけます。
研修では、今年の天気や熱中症について、乳幼児の注意点と対策についても解説されています。理事長・園長だけではなく、職員みなさんに見ていただきたい内容となっておりますので、園内研修の一環としてぜひご活用ください。
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今後もさまざまな研修を予定しております。
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コドモンカレッジについて
コドモンカレッジでは、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的とした保育研修を毎月定期開催しており、累計6,000名以上の方にご視聴いただいております。(2023年5月時点)
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