重大事故への発展を防止するために~乳幼児の救命救急と指導方法~

コドモンカレッジでは、安全管理・リスクマネジメントをテーマにオンライン研修「重大事故への発展を防止するために ~乳幼児の救命救急と指導方法~」を開催いたしました。
ファストドクター株式会社 新規事業開発室 プリンシパル / 医師の上柳 圭一先生に、怪我や疾病ごとの一次対応方法と職員への指導、怪我を確認する際の視点や救急車を呼ぶ際の準備といった救急救命のポイントについてお話しいただきました。
本ページでは、研修参加者から挙がった上柳先生への質問とその回答をご覧いただけます。子どもの怪我や疾病への理解を深め、対応力を高めたい方はぜひご参考にしてください。
Q&A
上柳先生に、保育者の方からの質問へご回答いただきました。
Q
骨折や脱臼の疑いがある場合、病院に連れて行くまでに園では具体的にどのような対応をしたらよいのでしょうか?
A
変形や大量の出血を伴う程、また骨が見えてしまっている骨折であれば救急車を呼んでいただければと思います。
痛みで迷走神経反射という反射が起こり、意識消失や失禁をしてしまう可能性もあります。救急車の到着まで、安全な静かな場所で寝ている姿勢で待機していただくのが望ましいです。
変形や大量の出血がなく、骨が見えない程度の骨折や脱臼の場合は、個別の状況により受診や保護者への連絡などをご判断ください。また、待っている間は、そのまま動かないようにご本人の安静及び周囲の安全確保をお願いいたします。(受傷部位が動いてしまうことでより悪化してしまう懸念があるためです。)
Q
噛み傷への対応について質問です。園児同士の噛みつきがあった場合、園でできる応急処置の方法を教えてください。
A
皮膚損傷を伴うもの以上の咬み傷の場合、咬まれた側の患部と咬んだ側の口内を水道水でよく洗ってください。衛生の確保及び、感染症予防のためです。そのうえで、損傷の程度を確認のうえ、医療機関の受診をご検討ください。
また、どちらかのお子さまが特殊な生まれつきの感染症など(肝炎など)をお持ちの場合は医療機関に必ず伝達をお願いいたします。
Q
小さな棘が刺さって抜けなかった場合、今までは保護者に引き渡す際に様子を見るか病院受診をお願いしていましたが、保護者の迎えを待たずに病院を受診したほうがよいのでしょうか?
A
どのような環境で、どこに刺さったのかによって対応が変わります。また保護者の方のお迎え時間次第では地域の医療機関が終診に近づいてしまうこともあります。ケースバイケースであることも多いと想定されますので、迷う場合は「せんせい安心プラン」を是非ご利用ください。
せんせい安心プランでは保育中に病院に行くか迷った時、園の先生からファストドクターの医師に直接相談することができます。状況によって対応が異なるため、誤った処置を防ぐことができます。
見逃し配信のご案内
安全管理・リスクマネジメントをテーマにしたオンライン研修「重大事故への発展を防止するために ~乳幼児の救命救急と指導方法~」は、コドモンカレッジにて見逃し配信でご視聴いただけます。
研修では、怪我や疾病ごとの一次対応方法と職員への指導、怪我を確認する際の視点や救急車を呼ぶ際の準備といった救急救命のポイントについてお話しいただきました。
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今後もさまざまな研修を予定しております。
直近のライブ研修一覧はこちら>https://college.codmon.com/seminar/
コドモンカレッジについて
コドモンカレッジでは、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的とした保育研修を毎月定期開催しており、累計6,000名以上の方にご視聴いただいております。(2023年5月時点)
当日ご参加いただけない方でも、オンライン研修の見逃し配信や、いつでも好きな時間に学べる研修動画も公開しております。
https://college.codmon.com/