保育所等における安全計画の立て方~作って終わりにならないために~

 
コドモンカレッジでは、防災/防犯をテーマにオンライン研修「保育所等における安全計画の立て方~作って終わりにならないために~」を開催いたしました。

大阪大学大学院 人間科学研究科 安全行動学研究分野 特任研究員 岡 真裕美先生に、保育施設で作成が義務付けられた安全計画の概要とその具体、園にある計画書やマニュアルの見直しのポイントについてお話しいただきました。

本ページでは、研修参加者から挙がった岡先生への質問とその回答をご覧いただけます。施設管理者の方はもちろん、安全計画やマニュアル作成担当の方もぜひご確認ください。 

Q&A


岡先生に、参加された方からの質問へご回答いただきました。

Q

散歩時の毎回の下見は人手の問題もあり難しいため、様々な可能性があることを理解しながら、現地もしくは移動中に注意を払っていくという対応でもよいのでしょうか。

A

確かに、毎日下見というのは園の環境によっては難しいこともあると思います。
ですが、園児を連れてですとなかなか周囲に目が行き届かないのも事実です。
そのため、いったんは大人だけでしっかりとチェック(用水路、グレーチング、ガードレール、交通量、ブロック塀、ゴミ…など細かいところまで)をしていただき、その後は都度注意を払いながら、気づいたところはお散歩後、安全マップに加える、というのも良いかと思います。
ただし、最近の気候は私たちがこれまで経験したことがないことが起きていますので、夏場の日陰、地面からの照り返し、雷、その他、季節ごとの地域の特性(竜巻が発生しやすい、雪が積もりやすい等)を考慮して、季節ごとには大人だけの下見をしていただくのが良いと思います。
また、それ以外にも、地域の気になること(近くで工事が始まった、不審者・動物の出没情報があった等)があれば随時下見をして、注意のポイントを確認してください。

Q

マニュアルの作成者はすべてのマニュアルにおいて対応に一貫性があるように意識して作っていますが、マニュアルを見る側の職員に対して、関連付けをして作成していることをどのように伝えたらよいでしょうか。

A

「これを読んでおくように」では、職員さんも文字通り「目を通して終わり」になりがちです。
また、時代の流れから、書類をじっくりと読み、そこから考えて自分なりの答えを導き出すのが苦手な方が、若い世代中心に増えているので(それは悪いことばかりではありません。動画やSNSを駆使して端的に分かりやすく伝えるなどがとても上手で頼りになります)、マニュアルに記載している活動やイベントを行う前など、「これはマニュアルの〇〇に書いてあって、こういう意図があります。だからみなさんは〇〇の動きをしてください」というように、管理職の先生方にしてみれば、「これくらい言わなくても普通汲み取ってくれるだろう」「これまでの職員は分かってくれた」と思うことでも、丁寧に伝えるのが良いと思います。その際、長時間にわたって一度にいくつも説明するのではなく、短時間で要点を押さえ説明し、説明の機会を増やすというやり方がよいと思います。

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防災/防犯をテーマにしたオンライン研修「保育所等における安全計画の立て方〜作って終わりにならないために〜」は見逃し配信でご視聴いただけます。

研修では新しく出された安全計画の通達を基に、自園での安全計画を見直すための活用方法を解説いただいています。

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今後もさまざまな研修を予定しております。
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コドモンカレッジについて


コドモンカレッジでは、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的とした保育研修を毎月定期開催しており、累計8,000名以上の方にご視聴いただいております。(2023年9月時点)

当日ご参加いただけない方でも、オンライン研修の見逃し配信や、いつでも好きな時間に学べる研修動画も公開しております。
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