おむつのプロが教える!知っておくべき3つのコト

 
テープ型からパンツ型への切り替えタイミングの見極めや、おむつかぶれへの対応について保護者から訊ねられた際、あなたならどう答えますか?
保育の現場でおむつを扱う経験は重ねているものの、改めて学ぶ機会は少なく、どうしても「経験からのアドバイス」になってしまうという方も少なくないのでしょうか。
 
おむつのプロが解説する「おむつについて知っておくべき3つのコト」を通して、今まで実践してきた内容を振り返るとともに、改めておむつについて学んでみませんか?
 
※本コンテンツは、おむつの月額サービス「すくすくサブスク」を行っているP&Gジャパン合同会社のおむつ開発担当者が講師を務めた研修「おむつのプロが教える!知っておくべき3つのコト」より要点を抜粋し、まとめたものになります。
 
 

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1.おむつの選び方

テープ型とパンツ型の違い

 
おむつにはテープ型とパンツ型があります。
子どもの発達や肌の状態に合わせて適切なおむつを選びましょう。
 
◎テープ型おむつの特長

・生まれてからすぐ使える
・赤ちゃんの体型に合わせて留め方を調整できる
・おむつを広げた状態で取り外しをするので、便や尿の状態が分かりやすい
・薄くてかさばらないので持ち運びに便利

 

◎パンツ型おむつの特長

・動きが活発な赤ちゃんでも簡単におむつ替えができる
・おなか周りを調整しなくてもぴったりフィットする
・おなか周りのギャザーが赤ちゃんの動きに合わせて伸縮する
・体にフィットしているからモレにくい
・パンツ型に成型しているので子どもが自分で着脱できる

 
 

おむつを選ぶ際の視点


赤ちゃんの成長段階に応じて、おむつに求められるニーズの優先順位は変わってきます。
赤ちゃんにとっても保護者にとっても心地のよいおむつを選びましょう。
 
 

おむつかぶれの原因と対策

 
おむつかぶれとは、おむつがあたっている部分におこる皮膚の炎症で、「おむつ皮膚炎」とも呼ばれます。
おむつ皮膚炎は一般的な小児皮膚疾患で、さまざまな要因によって生じます。
主な要因は以下のとおりです。
 
・汗や尿による皮膚の水分過剰
・皮膚pHの上昇
・便に含まれる消化酵素や微生物などの刺激性酵素
・おむつや肌着、おしり拭きによる摩擦
 
これらの要因により肌表面のバリア機能が低下することで、炎症反応が起こりやすくなり、おむつかぶれになります。
 
 

◎おむつかぶれの対策

 
おむつかぶれにならないためには、できるだけおむつ内環境を清潔に保つことが大切です。
 
具体的にできる対策は、おむつ替えの時におしりを拭いたり、乾かしてからおむつをつけることと、こまめにおむつ替えを行うことです。
 
赤ちゃんの肌は弱酸性 ( pH4.5〜5.5 )の状態が最適です。
おむつ替えの頻度が少ないと、おむつの中が蒸れて酸性が強い状態になってしまいます。
 
吸収力の高いおむつや、通気性のよいおむつ、ローション成分配合のおしり拭きを選ぶことで軽減できる可能性もあります。
 
 

2.簡単おむつ替えのコツ

 
赤ちゃんの動きが活発になってくると、おむつ替えにもコツが必要となります。
おむつ替えのポイントを押さえて、スムーズなおむつ替えを行いましょう。
ここでは、テープ型とパンツ型にわけておむつ替えの方法をご紹介します。
 
◎テープ型おむつの場合

1.おむつ替えに必要な物をそろえる
2.新しいおむつのウンチガードを立てて、背中の奥に差し込む
3.汚れいているおむつをあけて、赤ちゃんのおしりをきれいにする
4.汚れているおむつを引き抜いて取り外す
5.おへそが隠れるように、おむつの前側をおなかにあてる
6.テープを左右対称になるようおなかの受け部の上に貼る
7.おなか周りや足周りを確認する

 
新しいおむつを差し込むときは、奥までしっかり差し込むとモレ防止やおなか周りの調整が楽になります。
最後におなか周りを確認するときは、指1本がすっと入る程度の余裕があるかを確認しましょう。
 
◎パンツ型おむつの場合

1.おむつ替えに必要な物をそろえる
1.たっちのときはふらつかないようにつかまり立ちをさせる
2.「まえ」と書いてある方をおなか側にする
3.赤ちゃんの足を片方ずつおむつに通す
4.おむつを上げて、おなか周りや足周りを確認する

 
おむつを取り替えるときは、サイドのつなぎ目を破って取り替えると、体や手に汚れが付きにくいのでおすすめです。
履かせたあとは、ギャザーがはみ出していないか、くいこんでいなか確認しましょう。
 
おむつを適切につけていないとモレてしまう可能性があります。
赤ちゃんが快適に過ごせるよう、おむつをつけた後は足まわりやおなか周りを必ず確認しましょう。
 
 

おむつのサイズアップの目安

 
おむつのサイズアップの目安は、基本的に月齢や体重です。
次のような場合もサイズアップの目安になります。
 
◎テープ型おむつの場合

・おむつを留めるテープが一番外側まできている
・ひっぱりあげてもおへそが見える

 

◎テープ型おむつ・パンツ型おむつ共通

・ウエストや太ももにゴム跡が残る
・おしりがはみだす
・赤ちゃんが動きづらそう
・頻繁にもれる

 
赤ちゃんの動きが活発になりテープ型が使いにくいと感じるようになったら、パンツ型おむつへの切り替えがおすすめです。
 
 

3.おむつの保管方法

 
おむつを適切に保管しないと、期間に限らず品質・性能が低下する可能性があります。
具体的には、おむつが変色してしまったり、吸収性能が低下してしまったり、テープの粘着力やゴムが劣化してしまったりなどです。
 
未開封のおむつの場合は、ほこりや湿気が少なく、直射日光が当たらない場所に保管するとよいでしょう。臭い移りすることもあるので、臭いの強いものと一緒に置かないことも大切です。
 
開封後は、子どもの手の届かない場所で、ほこりや虫が入り込まないように衛生的に保管しましょう。
開封後はできるだけはやめに使い切ることが大切ですが、長時間経過したものを使用する場合は、なかにほこりや虫が混入していないか確認しましょう。
 
 

より学びを深めたい方へ

 

本記事は、コドモンカレッジで開催した研修「おむつのプロが教える!知っておくべき3つのコト」より一部を抜粋して作成しております。より詳しく学びたい方は、コドモンカレッジより見逃し配信をご覧ください。
 
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〇「おむつのプロが教える!知っておくべき3つのコト」講師紹介
P&Gジャパン合同会社 研究開発本部 ベビーケア サイエンティスト 大田 総一郎
 
〇月額サービス「すくすくサブスク」
パンパースは、保育士や保護者の負担を軽減し、子育てのサポートができるように、「すくすくサブスク」サービスを開始いたしました。
「すくすくサブスク」とは、登園時に必要となるおむつ・おしりふき等を月単位で使い放題ご利用いただけるサービスです。
「すくすくサブスク」を導入いただいた保育園には、パンパースのおむつが直接届くので、保護者から受け取ったおむつを園児ごとに管理する必要がありません。
また、保護者にとっても、保育園へ持参するおむつ1枚1枚への記名や、保育園にあるおむつの数を気にする必要がなくなります。
 
詳しくはパンパースの公式サイトをご確認ください。
パンパースウェブサイト: https://suku-sub.jp.pampers.com/

    
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