園内感染を防ぐ!ノロウイルスと感染対策
手指や食品などを介して感染し、おう吐、下痢、腹痛、微熱などを発症します。
子どもたちが大勢集まって寝食をともにする保育園は、ウイルスが広がりやすく、集団感染が発生しやすい環境です。
「もし担当クラスの園児が突然発症したら?」「嘔吐処理はどうすればいいのか?」など、いざというときにどのように対応すればよいかはご存じでしょうか?
今回は「訪問診療」や「時間外救急診療」に力を入れている医師の名倉先生より、保育園でできる感染症対策やおう吐処理について解説していただきました。
対応に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

研修内容について

事後レポート
そもそも胃腸炎とは
胃腸炎とは、胃、腸、大腸の粘膜に生じた炎症のことです。
胃腸炎の一般的な原因でもっとも多いのはウイルス、次に細菌、寄生虫と言われています。
ウイルス性の胃腸炎のなかで発症報告が多いのがノロウイルスです。どの年代の人でも感染し、1年中感染は起こりますが特に冬が多いと報告されています。次に幼児において脱水を起こす重症の下痢の原因としてロタウイルス、ほかにアストロウイルス、アデノウイルスがあります。
細菌のなかでよく食中毒を起こす代表例は、サルモネラ属、カンピロバクター属です。
どちらの感染症も、加熱調理が不十分な鶏肉などの食肉の摂取により感染するケースがもっとも多いと言われています。
園児が発症したら?
園児がおう吐してしまったときは、吐物により窒息する可能性があるので、横向きに寝かせましょう。
そして、感染の拡大を防ぐために、速やかにほかの園児から隔離します。
乳幼児が感染すると脱水症を起こしやすいため、症状が少し落ち着いたときに、少しずつ水分補給を行いましょう。一気に飲むとおう吐してしまう可能性があるので、スプーン1杯の水を5~10分おきに飲ませるなど、少量ずつ頻回に与えることがポイントです。
ノロウイルスと感染対策についてさらに詳しく知りたい方は、コドモンカレッジの見逃し配信より研修動画をご視聴ください。
見逃し配信>「園内感染を防ぐ!ノロウイルスと感染対策」
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講師について

講演概要について
講演タイトル | 園内感染を防ぐ!ノロウイルスと感染対策 |
登壇者 | 新宿ホームクリニック 理事長・院長 名倉 義人 先生 |
開催日時 | 2022年1月27日(木) 13:00〜13:40 |
開催場所 | Zoomによるオンライン開催 ※お申込み後参加URLを発行いたします。 |
参加費用 | 無料 |
研修報告書 | 研修報告書をダウンロードする |
お申し込み | 下記からお申し込みください ※どなたでもご参加いただけます。 研修終了後の見逃し配信をご希望の方は、コドモン共通アカウントが必要になります。アカウントをお持ちでない方はご登録の上、お申込みください。 なお、本研修は保育園・認定こども園・幼稚園・発達支援センター等の子ども関連施設で勤務されている方に限定させていただいております。そのため、個人やそれ以外の施設様のご参加はご遠慮いただく場合がございますので予めご了承ください。 |
協力

ファストドクターは日本最大級の時間外診療窓口です。1,300名の医師と200名の看護師をネットワークし、全国10都府県で病院に行きづらい夜間や休日に、救急相談・救急オンライン診療・救急往診を提供しています。
2021年2月からは、コドモン様の施設職員優待プログラム「せんせいプライム」とも連携し、夜間や休日の体調不良時の医療相談・医療機関案内によって、適切な受診行動のご案内を行っています。
今回はコロナ禍における正しい感染対策の周知の一環として、ファストドクターの提携医療機関の1つである新宿ホームクリニック様のご紹介に協力させていただきました。
協賛サポーターのご紹介
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