保育士に人気の研修とは?研修を受けてスキルアップにつなげよう!

保育士として働く方であれば、一度は保育士研修に参加したことがあるでしょう。
子どもたちを取り巻く環境が刻々と変化するなか、保育士には最新の知識や保育技術が求められています。
近年はとくに保育士の資質向上について注目されており、座学、ワークショップ、グループワークなど、さまざまな研修が実施されています。
保育士一人ひとりの専門性が高まることで、園全体の保育の質を高めることにもつながるでしょう。
そこで今回は保育士研修の現状と、人気の研修について紹介いたします。
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そもそも保育士研修とは?
保育士研修とは、保育の知識や技術を向上させることを目的とした、保育士向けの研修のことです。
保育士の歴史にともない、これまで自治体や企業によってさまざま研修が開催されてきました。
近年、共働き家庭の増加により子育て支援の需要が高まっていることや、支援を必要とする子どもへの専門的知識が求められていることを背景に、保育士研修はさらに注目されています。
2015年には保育所保育指針が改定され、「職員の資質向上」について具体的な内容が掲載されました。
「保育所内外の研修等を通じて、保育士・看護師・調理員・栄養士等、それぞれの職務内容に応じた専門性を高めるため、必要な知識及び技術の修得、維持及び向上に努めなければならない。」という一文からも、「保育士研修」が求められていることが伺えます。
新人・ベテランといった保育歴にかかわらず、保育士研修に参加することで知識や技術を更新し、自分自身の保育を振り返りながら次へとつなげていく必要があるといえるでしょう。


人気の保育士研修とは?
保育士研修にはさまざまな種類がありますが、ここでは保育士にとくに人気の研修を3つご紹介します。
絵本研修
幼児期の成長発達に欠かせない物的環境のひとつともいえる絵本ですが、保育のなかでうまく活用できないと悩む保育士も少なくありません。
そこで、子どもたちの成長に合わせた絵本の選び方や、読み聞かせのコツについて学ぶことができる絵本研修が人気を集めています。
絵本に関する資格は多く、なかでも「絵本専門士」による保育士研修は専門性が高いといえます。
資格の認定を行っている国立青少年教育振興機構のホームページには「子供たちにとって絵本は、言語力、感性、文脈理解力、物事の理解力を驚くほど発達させ、豊かな人格形成をもたらすものとして、また、大人になっても新たな世界を発見、体感できるものとして、極めて重要です。」と記載されており、絵本研修の必要性も伺えます。
絵本専門士の詳細:国立青少年教育振興機構
絵本研修の内容は、研修を実施する団体によってさまざまですが、主に保育士の悩みを解決するための実用的な内容が人気のようです。
・年齢に応じたおすすめの本を紹介
たとえば言葉の発達が著しい1歳児には、簡単な語彙や繰り返しのリズムを楽しめるような絵本がおすすめというように、それぞれの学年に応じた絵本の選び方を学ぶことができます。日々の保育で読み聞かせる絵本を選びやすくなるでしょう。
・読み聞かせのポイントを紹介
読み聞かせの速度や声の使い分け、イントネーション、絵本の持ち方などを学ぶことで、より子どもたちが絵本に集中して楽しめるようになるでしょう。ほかにも読み聞かせへの誘い方の工夫や、絵本の内容から遊びへとつなげる展開方法を学べる研修もあります。
・絵本作家による世界観の意図を学ぶ
絵本の作者がどのような意図で物語を書いたのかを知り、絵本をとおして子どもに伝えたい事柄はないか、理解を深めるための研修内容です。作者の意図をふまえたうえで読み聞かせをすることで、子どもたちがより豊かに絵本の世界を楽しめるようになるでしょう。
・読み聞かせがうまくいかない場合の対処法を学ぶ
「絵本を読んでも子どもの集中力が続かない」「子どもが絵本に興味をもってくれない」など、読み聞かせがうまくいかない場合の改善案を学ぶことができる研修もあります。保育室の絵本を含めたレイアウトや読み聞かせの環境を見直し、絵本の選び方、読み聞かせのポイントなどを総合的に学ぶことで現場に合った改善策が見つかるでしょう。
歌・ダンス・リトミック研修
歌やダンス、リトミックなど、子どもが楽しく表現力を身につける音楽活動や教育法について学ぶ保育士研修も人気です。保育への取り入れ方や展開の仕方、指導のコツなどを身につけ、保育現場で実践することができます。
なかでも音楽教育法のひとつであるリトミックは、指導にあたり専門知識が必要なため、研修でしっかり学びたいと考える保育士が多いようです。
歌・ダンス・リトミックの研修内容は学ぶ項目によりさまざまですが、半日もしくは1日を通して座学と実技の両方が含まれる研修形態が一般的です。
・実際に歌やダンスを体験して学ぶ
歌やダンス、リトミックなどの指導方法について、実際に体を動かしながら学びます。ロールプレイ形式で実際に指導される子どもの気持ちを体験することができるため、指導するうえでの声かけや進行バランスも考えやすくなります。
・子どもの発達過程に応じた指導方法を学ぶ
子どもの年齢や一人ひとりの発達過程に応じたリズム遊びの指導方法を学ぶ研修もあります。3歳児に適した動きや、5歳児までに獲得したい目標の動きなどを含めたリズム遊びの構成のほか、子どもが好きな表現とリズム遊びをかけ合わせて楽しめるような工夫などを学ぶことができます。適切な指導方法を身につけることで、子どもにとって楽しく意義のある活動を実践することができるでしょう。
・おすすめのピアノの楽譜や音源などを紹介
季節の歌や行事の歌をモデルとしながら、子どもが歌いやすい音程やリズム、年齢に応じた歌について学ぶ研修もあります。簡単な伴奏のアレンジや歌の導入・指導方法など、具体的な学びが得られるため、日々の保育に取り入れやすい研修内容といえるでしょう。そのほか、運動会やお遊戯会などの行事に役立つ楽曲紹介を含んだ研修も人気があります。
保育計画や実践・保育の質を高める研修
保育のなかで欠かせない保育計画や実践の見直しを行う研修です。保育所保育指針に基づいて自分自身の保育や施設全体の保育計画を振り返ります。また、子どもを取り巻く社会環境の変化や、国や自治体で実施する制度について学ぶ研修も管理職の保育士に必要とされています。
保育計画や見直しに関する研修内容は、研修を実施する企業や団体によって異なります。副主任保育士などのリーダー的役割を担う保育士はキャリアアップ研修に参加するという方法もあるでしょう。
・保育所保育指針に沿って現在の保育を見直す
2015年に保育所保育指針が改定され、「全体的な計画」「資質向上」などの項目が追加更新されました。現在の保育過程や計画が新しい指針に沿っているかを見直し、講師や研修参加者と話し合いながら課題や改善策を考えるディスカッション形式の研修も効果的です。意見交換を通して他園の現状などを聞くことができるため、保育の視野を広げることができます。
・記録や評価の活用について学ぶ
保育計画に沿って実践した保育について、どのように記録や評価を行うと効果的なのかを学ぶ研修内容です。
つぎの保育に活かせるような記録・評価の方法を学ぶ、保育の質を高めることを目的とした研修内容といえます。
・保育や子育てに関係する法律、制度について学ぶ
保育所保育指針同様、子どもにかかわる法律や制度も改定されています。国や自治体で実施する子育て制度についての知識を持っておくことで、保護者の子育て支援にも役立つでしょう。

保育士研修に参加してスキルアップしましょう
保育士研修には、知識や技術を向上させるだけではなく、自分の知識を再確認したり、新しい情報を得られるといったメリットがあります。外部研修への参加をとおして他園の保育士とつながりを持つことも可能です。
自分自身や園の課題を見出し、なにを学びたいかを明確にすることで、研修への意欲や達成感を感じやすくなります。保育士研修でスキルアップできたという実感は、日々の保育へのモチベーションにもつながるでしょう。
目的や目標をもって研修に参加し、保育力・保育の質を高めていきましょう。
コドモンカレッジについて
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