保育士が受けたい研修とは?具体的な種類や内容を紹介

 
核家族化や共働き家庭の増加により、乳幼児の保育ニーズは高まり続けています。同時に保護者への子育て支援も必要とされ、子ども・子育て支援法の制定、保育所保育指針の改定と、保育を取り巻く環境が大きく変化しているといえるでしょう。
 
保育士はこうした社会背景のもと、資質・専門性の向上に努めるよう求められています。
そのために必要とされているのが保育士研修です。
 
今回は、保育士研修にはどのような種類があるのか、人気の研修をいくつか紹介いたします。
研修の種類に加え、どのような保育士に合っているのか、研修の開催時期や服装の注意点なども紹介していきますので参考になれば幸いです。
 
関連記事:保育士の研修の種類を紹介
 
 

保育士の研修の種類や内容

 
保育士研修の種類は実にさまざまで、自治体や民間企業、保育園など主催団体もそれぞれ異なります。
ここでは特に人気のある保育士研修について紹介していきます。
 
 

製作・描画活動の研修

 
製作や描画活動の保育士研修は、実践的な内容で楽しく学ぶことができ、保育活動にも活かしやすい内容のため人気があります。
 
 

研修内容

 
多くの研修では、講師の指導のもと実際に製作しながら学びます。書籍では分かりづらい手順や準備・材料の配置のコツ、指導のポイントを体感できることがメリットといえるでしょう。
 
安全面への配慮や、年齢による簡素化・複雑化の工夫などを学ぶことができれば、保育園にかえってすぐに実践することが可能です。
また、描画の発達段階や指導方法を学ぶ研修では、子どもの心理や表現方法について専門性を高めることができます。「りんごは赤で描きなさい」などのタブーとされる声かえの知識は、描画活動の実践におおいに役立つでしょう。
 
〇こんな保育士の方におすすめ
・ちょっとした空き時間にどのようにしてよいか迷ってしまう人
・遊びや制作のレパートリーを増やしたい人
・オリジナルの制作物を考え出すのが苦手な人

 

遊び・シアターの研修

 
保育界の著名人、遊びやシアターの制作者による講演形式が多く、実際に遊んだりシアターを演じてもらえるため人気の高い保育士研修です。
 
 

研修内容

 
研修テーマにより内容はさまざまです。
遊びの研修では、新しい手遊び・歌遊びを仕入れることができるほか、ゲーム遊び・集団遊びのコツ、保育士のかかわり方などを学ぶ内容となっています。
 
エプロンシアターやパネルシアターの研修では、製作者による実演を見て、演じ方のコツを学ぶことができるでしょう。
その場で即売会が実施される研修もあるため、気に入ったシアターや歌遊びのCDを購入すれば、すぐに園での実践が可能です。
 
〇こんな保育士の方におすすめ
・ちょっとした空き時間にどのようにしてよいか迷ってしまう人
・子どもに人気の新しいシアターを仕入れたい人
・シアターの演じ方に悩んでいる人
 
 

絵本研修

  
絵本研修は、絵本の読み聞かせのコツや選び方について学べる人気の保育士研修です。
 
 

研修内容

 
読み聞かせをするときに注意すべきポイントや、年齢、発達に合わせた絵本の選び方、おすすめの絵本について学ぶ研修内容が多いようです。
絵本の持ち方や読み方のコツ、抑揚のつけ方など、講師による実演から学ぶことができるため、より実践的な知識を得られるでしょう。
 
絵本から活動につなげ、保育を展開している工夫や、活動事例の紹介も保育に活かしやすい研修内容のひとつです。
出版社や書店主催の研修では、作家による講演を聞くことができるものもあります。
 
〇こんな保育士の方におすすめ
・子どもが絵本を見ない・聞いてくれない
・子どもの発達段階に合わせた絵本を知りたい
 
 

歌・ダンス・リトミック研修

 
近年注目されている音楽教育法や、歌唱指導、お遊戯などの音楽活動について学ぶ研修があります。子どもの表現力やリズム感を培う活動に活かせることから人気を集めている保育士研修です。
 
 

研修内容

 
リトミックやリズム運動などの研修では、活動を実施する際の注意点、指導のコツについて学びます。座学や実技の両方を実施する研修が多いようです。午前と午後に分けたり、歌唱グループとリズム遊びグループなどの分科会を設けていたり、主催団体によってさまざま研修形態があります。
 
また、運動会や発表会におすすめの楽曲や、年齢に合わせた振り付け・リズム・音程など実践的かつ専門的な学びができる研修も豊富です。
歌唱指導をはじめ、音楽指導には専門知識が必要になるため、子どもに適切な指導を行うためにも参加しておきたい研修といえるでしょう。
 
〇こんな保育士の方におすすめ
・運動会で教えられるダンスを知りたい
・リトミックやリズム運動を保育に取り入れたい
・歌唱指導について詳しく知りたい
 
 

食育の研修

 
家庭形態や食習慣の多様化が進み、保育園などによる給食、食育の推進が求められるようになりました。偏食やアレルギー対応など、保育士にも専門的な知識が必要な場面が多いことから人気の保育士研修となっています。
 
 

研修内容

  
保育園における食育についての基礎的な知識を学ぶ研修をはじめ、アレルギー対応や乳児の離乳食、偏食への対応、肥満や食生活の予防などさまざまな種類の研修が実施されています。
研修によっては保育園で実施できる食育活動の実例や、クッキング活動のコツなども学ぶことができるでしょう。
 
〇こんな保育士の方におすすめ
・園にアレルギーを持つ子どもがいる
・偏食が多く、給食をあまり食べられない子どもがいる
・食育について学んでほしい保護者がいる
 
 

障がい児研修

 
発達障がいをはじめ、発達が気になる子どもの割合は増加傾向にあり、障がい児支援について学べる障がい児研修の人気が高まっています。
 
 

研修内容

 
障がい児研修では、発達障がいの基礎知識をはじめ、問題行動と対処法、支援の仕方などを学びます。
視覚支援や言葉がけの工夫といった具体的な支援方法はクラスで実践しやすく、効果を感じやすいといえるでしょう。
 
また、保護者への伝え方や関係機関へのつなげ方といった、障がいの診断を受けるまでのプロセスを学ぶ研修もあります。保護者の理解を得ることで、より子どもの特性に応じた丁寧な支援を実施することが可能です。
 
〇こんな保育士の方におすすめ
・保護者からの理解を得られず、対応に悩んでいる子どもがいる
・適切な環境整備や支援方法について知りたい
 
 

保育士の研修が開催される時期

 
保育士研修は年中実施されています。近隣の保育施設向けの研修であれば平日の18時からなど、保育時間を避けた設定になっていることが多いようです。一方、大規模研修や人気講師を招いた研修などの場合、土日やお盆といった保育園の閑散期に合わせて行われています。
 
閑散期とはいえ、保育園が開園している日程の場合もありますので、研修参加の申し込みをする前に園長や主任保育士に確認をとるようにしましょう。
 
 

保育士の研修に参加する際の服装

 
とくに外部研修の場合、他園の保育士や講師の方と接するため、失礼のないよう服装への配慮が必要です。
 
以下に保育士研修に参加する際の服装のポイントを、研修の種類別にまとめています。心配の場合は同様の種類の研修に参加経験のある保育士などに、確認してみるとよいでしょう。
 
〇講義、講演などの座学
・指定がない場合は基本的にスーツ、オフィスカジュアル
・最低でもジャケットは持参しておくと安心
・色やデザインが派手な服装、露出が多い服装は避ける
 
〇身体を動かす実践形式の研修
・ジャージなどの動きやすい服装
・スニーカーやバレーシューズなどの動きやすい靴・上履き
・色やデザインが派手な服装、露出が多い服装は避ける
 
関連記事:【新人研修】保育士のTPOに合わせた服装の選び方
 
 

自分の課題にあった保育士研修に参加しましょう

 
保育士研修には、今回紹介した項目以外にもさまざま種類の研修があります。
どの研修を受けるべきか迷う場合、まずは現在悩んでいることや知りたいことはなにか、自分の課題を見つけましょう。課題にあった保育士研修に参加することで確実なスキルアップにつながり、保育の質の向上にも役立つはずです。
 
 

コドモンカレッジについて

 
コドモンカレッジでは、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的とした保育研修を毎月定期開催しております。保育の専門性を高めたい、学びを深めたいと考えている方はぜひライブ研修よりご参加ください。
 
当日ご参加いただけない方でも、オンライン研修の見逃し配信や、いつでも好きな時間に学べる研修動画も公開しております。
 
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