【新人研修テーマ】保育士のTPOに合わせた服装の選び方

 
保育士としての実績を重ねるうちに、新人保育士を任されて困った経験がある方もいるのではないでしょうか。
保育士研修のなかでも、新人研修ではとくに伝える項目が多く、園の保育方針や保育の知識を伝えるほか、社会人としてのマナーを知らせる必要があります。
限られた研修期間のなかで効率よく伝えられるよう、保育士研修についての記事を参考にしながら、ポイントをおさえておくとよいでしょう。
 
今回は、保育士のTPOに合わせた服装の選び方をご紹介します。新人研修を行う際の参考にしてみてください。
 

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新人研修で保育士のTPOに合わせた服装の選び方を教えよう

 
新人研修で伝える社会人のマナーのひとつが「服装マナー」です。
保育士は子どもだけでなく、保護者や園外の方とも接する職業です。保育中の服装にも、園によってある程度のマナーがあるはずです。
そのほか「入園式などの園行事のとき」「外部研修」など、さまざまなシーンに合わせて服装を選ぶ必要があるでしょう。
 
保育士は保育園の顔であるため、シーンに適さない服装をしていると園外の方に「教育ができていない」「非常識な人たちだ」など思われてしまう可能性があります。
TPOに合った服装を着用できるよう、新人研修であらかじめ伝えておくことが大切です。
 
ただ、「TPOに合った服を選びましょう」と伝えるだけでは、具体的な服装のイメージが持ちにくいかもしれません。「このシーンではこのような服装が適している」と具体例をあげて説明したほうが、新人保育士もイメージしやすいでしょう。
 

新人保育士が迷う日常保育以外のシーンに合わせた服装の選び方

 
ここでは、新人保育士が迷うシーンごとの服装の選び方をご紹介します。具体的に解説していきますので、新人研修でお話しをする際の参考にしてみてください。
 

新人保育士が服装に迷うシーン➀入園式、卒園式

 
新人保育士が服装選びに悩んでしまうシーンのひとつめは行事です。行事の際には、多くの保護者の方もたくさん来園するため、園内はいつもより緊張感があるでしょう。
特に「入園式」「卒園式」は子どもたちにとって一生に一度の記念すべき日です。子どもと保護者が主役ということを念頭において服装を選ぶ必要があります。
 
行事が近くなると準備が忙しく、急にフォーマルな服装を用紙することは困難です。保育園で服装の決まりがある場合は研修時に伝え、決まりがない場合は以下のような服装を参考にするとよいでしょう。
 

スーツ

 
入園式はセレモニースーツ、卒園式はフォーマルスーツを着用する園が多いでしょう。
セレモニースーツは冠婚葬祭で着る正装、フォーマルスーツは格式のある礼服という分類になります。
 
入園式では白やベージュといった明るめのセレモニースーツ、卒園式では黒のフォーマルスーツというように2着以上のスーツが必要になる場合は多いです。
リクルートスーツは就職活動のときに着用するもののため、選ばないようにしましょう。
 
スーツはスカートスタイルでもパンツスタイルでも、どちらを着用しても問題ありません。子どもの援助など動きの多い保育士の場合はパンツスタイルのほうが動きやすいかもしれませんね。
 

ワンピース

 
女性保育士の場合、園行事でワンピースを着用する方も多いようです。カジュアルなものは避け、色や素材に品のあるものを選ぶといいでしょう。
結婚式で着るような派手なものではなく、礼服売り場で卒園・入園式シーズンに保護者向けに販売されているようなワンピース、と伝えると若い保育士もイメージがしやすいかもしれません。
スーツより価格を抑えられ、色や種類も豊富なので、行事や自分に合った色が選びやすいでしょう。
 
ワンピースの場合、肌の露出が多くなりやすい点に注意が必要です。ワンピースの上にはジャケットやボレロを羽織り、スカートの丈はひざ丈のものを選びましょう。座りやすいフレアタイプのスカートがおすすめです。
 

着物、袴

 
着物や袴もフォーマルな服装として人気があります。着物の種類は複数ありますが、できるだけほかの保育士と格式の違いがでないものを選ぶといいでしょう。「訪問着」「色無地」「色留袖」がふさわしいと言われています。
 
また、あまり派手すぎず、落ち着いた色を選ぶことも大切です。あくまで行事の主役は子どもと保護者なので、紫や紺、えんじや桜色などで上品にまとめて、存在感が出すぎないように配慮する必要があるでしょう。
 

新人保育士が服装に迷うシーン②園外研修

 
新人保育士が服装に迷うシーンのふたつめは園外研修です。他園や施設、講演ホールなど、園の外に出てさまざまな人と合うことになるため、「失礼のないようにしたいけど、どのような服装がよいのだろう」と悩む方もいるのではないでしょうか。ここでは園外研修の内容ごとに適した服装をご紹介します。
 
※ここでの園外研修は勤める保育園外で行う研修のことをあらわしています
 

座学の場合

 
大きな会場に集まり講演者の話を聞く場合などは、自分の席から移動したり、体を動かしたりすることはほとんどないでしょう。特別な指定がない場合にはスーツを着用することをおすすめします。スーツは社会人として基本的な服装なので、失礼にはあたりません。かばんは落ち着いた色やデザインでA4サイズが入る大きさのものを選ぶとよいでしょう。資料が配られた際に持ち帰りやすく、荷物をひとつにまとめられます。
 
もしカジュアルな服装で参加可能な場合でも、最低限ジャケットを持っていくことをおすすめします。Tシャツにジーンズといった、過度にラフなスタイルは避けたほうがいいでしょう。ワンピースや、ブラウスにスカートやパンツなど、オフィスカジュアルのような清楚感のある服装を選ぶといいでしょう。 
 

実技がある場合

 
実技がある研修に参加する場合は、ジャージなどの動きやすい服装が望ましいでしょう。
立ったり座ったりする場合もあるので、汚れてもよい服装だと安心です。ただし穴が空いていたり、すでに汚れている服装は避けましょう。
上はTシャツやポロシャツ、季節によってはジャージやパーカーなどの羽織りもの、下は柔軟性のあるパンツやジャージがおすすめです。
 
靴はサイズの合ったスニーカーがよいでしょう。保育園などで開催される保育士研修の場合は、上履きが必要なケースも多いです。
走ったりしゃがんだりするときに靴が脱げないように、靴ひもはしっかりと結び固定しておくことが大切です。
 

 
 

保育園で服装の決まりがある場合は、新人研修で伝えよう!

 
シーンごとに基本的な服装を紹介してきましたが、保育園では園や法人による服装の決まりがあることも多いです。
たとえば「入園式や卒園式はクラス担任だけスーツ着用、ほかの職員は普段着」「普段の保育ではエプロン着用、フードのついた服装は避ける」など決まりがある場合は新人研修で事前に伝えておきましょう。
 
また特別な服装の決まりがない場合や、「フォーマルな服装」のようにざっくりとしたルールしかない場合もあるかもしれません。そのような場合には「入園式には白やベージュなどの明るい色のスーツを着る人が多い」「研修の際は普段着でもよいが、清潔感のある服装の人が多い」など、具体的な服装をイメージしやすいよう伝えてあげられるといいですね。
 

まとめ

 
今回は新人研修で服装について伝えるときのポイントについて紹介しました。
新人保育士は右も左もわからない状態です。「常識だろう」「知っているだろう」といった固定観念は捨てて、具体的に指示をするようにしましょう。
以下、今回のポイントのおさらいです。
 
保育士のTPOに合わせた服装の選び方を伝えるときのポイント
・園での決まりがあれば最初に伝える
・迷いやすいシーン別に適した服装を伝える
・イメージしやすいように具体的な服装を伝える
 

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