保育士研修に参加する際の注意点

保育士として働いていると、さまざまな研修に参加する機会があるでしょう。
保育士研修に参加することで、日々の保育のスキルアップや、自分自身のキャリアアップにつながります。
はじめて保育士研修に参加する場合や、普段なかなか参加する機会のない園にいる場合、研修の準備など分からないこともでてくるかもしれません。
ここでは、保育士のみなさんが安心して研修に参加できるように、保育士研修を受ける際の注意点をまとめました。
ぜひ保育士研修に参加される際の参考にしてみてください。
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保育士研修とは?
保育士研修とは、保育士が自身の保育技術の向上、キャリアアップのために参加する研修のことです。
研修に参加することで、専門性を高めたり、保育のマンネリ化を防いだりすることができます。
近年、核家族化や共働き家庭の増加から保育の需要が高まり、保育士にはより高い専門性が求められるようになりました。
保育所保育指針でも「職員の資質向上」として、積極的に研修に参加することが推奨されており、保育士研修の数も種類も増加しています。



研修の開催時期は?
保育士研修は年間をとおして行われますが、お盆休みや冬休み期間など、比較的子どもたちの登園が少なくなる時期には、保育士研修も増える傾向にあります。
また、研修の規模によっても開催時期が異なります。比較的大きな規模の研修は、保育士が参加しやすいように週末に開催されるようです。
近隣の保育士に向けた研修会などは、平日夕方に行われるものもあります。
研修内容に加え、自分が参加できるタイミングがあるかどうかも重要な選択基準となってくるでしょう。
年度の切り替わりは卒園式や入園式、クラス替えがあり保育士にとって忙しい時期ですが、新人保育士が入社してくる時期でもあるため、新人研修や新制度などの研修は3~5月に行われることが多いようです。
オンラインでの開催も!
最近はzoomなどのオンライン会議ツールを利用したオンライン研修が増えています。
園外研修に参加する場合、研修会場までの移動時間を含めると、半日~1日かかることも少なくありません。
オンライン研修の場合は、自宅や勤める保育園から参加することができます。うまく活用することで忙しい保育士も勉強の機会を確保することができるでしょう。

保育士研修に参加する際の注意点
保育士研修には講義形式と実技形式があり、研修の内容に合わせて服装や持ち物が異なります。
自分が勤める保育園で行う園内研修であれば、保育業務で着ている普段着で問題ありませんが、ほかの保育園や研修会場で行う園外研修や外部講師を招き行う外部研修の場合は、保育園外の方と接するため注意が必要です。
では、保育士研修に参加する際の注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。
園外研修に参加する場合の注意点
まずは園外研修を受ける場合の注意点について解説します。
保育士研修には仕事の一環として参加しているため、社会人としてTPOに合わせた服装や態度が求められます。保育園を代表して参加しているという意識を持ちましょう。
ここでは園外研修を受ける場合の注意点として服装・髪型・持ち物の3つについて解説します。


注意点①服装
まずは園外研修はどのような服装でいけばいいのでしょうか。
基本的な考え方として、保育士研修は仕事の一環として参加するものです。
ラフすぎる服装や、華美な装飾品、露出度の高い服装などは、どの研修での避けるべきといえるでしょう。
また、研修によってはスーツやビジネスファッションで参加する必要のない場合もあります。
可能であれば同様の研修に参加経験のある先輩保育士などに、服装を確認しておくと安心です。
座学研修の場合
座学での研修の場合は、主に講義形式で行われます。講義形式であれば体を動かすことが少ないため、特に指定がない場合は基本的にスーツが望ましいでしょう。
あるいはスーツに準ずる服装として、最低限ジャケットを持参しておくと安心です。
研修によっては、座学としていても動きのある場合がありますので、スーツのなかでもパンツスタイルをおすすめします。
また、季節によっては研修会場が寒い場合もあるので、カーディガンなど羽織れるものがあると便利です。
実技研修の場合
実際に体を動かしながら学ぶ実技研修は、Tシャツやパーカー、ジャージやストレッチ素材のパンツスタイルなど動きやすい服装や、汚れてもいい服装を選びましょう。
ひらひらとした袖口のものや、ガウチョパンツ、丈の短いスカート、広がりやすいスカートなど運動に適していない服装は避けたほうがよいです。
足元はヒールやサンダルは避けて、動きやすいスニーカーなどがよいでしょう。

注意点②髪型
保育士研修を受ける際の身だしなみとしては、服装だけではなく、髪型にも気を配る必要があります。TPOに配慮しながら、清潔感のある髪型を心がけてください。
普段の保育と同様、肩より長い髪の方はひとつに結ぶといいでしょう。
特に実技研修では体を動かすこともあるため、髪が顔にかかり邪魔になってしまいます。安全面だけではなく衛生面でも注意する必要があるので、髪の毛はしっかりと結びましょう。
ヘアカラーについては、それぞれの園の規定に沿っていれば問題ありません。
もし奇抜な髪型や髪色でそのまま保育士研修に参加してよいか心配な場合、園長に相談したり、スプレーや落ちやすいカラー剤を使い、研修の日だけ落ち着いた色に染めていくという方法もあるでしょう。
注意点③持ち物
保育士研修の内容によって必要な持ち物は異なります。基本的には研修の案内に必要な持ち物が記載されているので、事前に確認し必要なものは前日までに準備しておきましょう。
一般的にどの形態の研修でも必要となる持ち物は以下のとおりです。
・シャープペン(鉛筆)
・消しゴム
・ボールペン(黒・赤)
・マーカーペン
・メモ用紙や研修用ノート
マーカーや赤ペンを持っていると、重要な部分に線を引いたり、書き込んだりすることができます。
資料が配布される研修がほとんどですが、書き込めないタイプの資料や資料のない研修の場合もあります。メモ用紙やノートがあるとさらに安心です。
実技研修では動きながらメモをとる場合もありますので、ポケットに入るサイズのメモ帳があるとよいでしょう。
ファイル、鞄
保育士研修では書類や資料が配られることが多いので、クリアファイルがあると、持ち帰るときや保管するときに便利です。
A4サイズのクリアファイルだと、どの用紙サイズにも対応しやすいでしょう。
鞄もA4サイズが入る大きさのものが必要になります。参加する研修の持ち物に応じて、できればひとつにまとめる鞄があると動きやすいですよ。
身だしなみに必要なもの
・ティッシュ
・ハンカチ
・リップや手鏡など各自必要なもの
保育士研修に限らず、ティッシュやハンカチは常に持ち歩くようにすると、いざというときに困りません。
また、研修の長さによっては各自でモチベーションを整える身だしなみグッズ、化粧直し用品などを持っていくと安心です。
オンライン研修に参加する場合の注意点
オンラインによる保育士研修が年々増えているとはいえ、はじめて参加する場合は戸惑うこともあるかもしれません。ここではオンライン研修の注意点をお伝えします。
注意点①通信環境
オンライン研修を受講する場合の最大の注意点は、インターネット回線や通信機器の準備が万全であるか確認することです。
前日や当日では慌ててしまったり、不備があったときに対応できなかったりすることもあるため、早めに確認し、準備を整えておくことをおすすめします。
オンライン研修では最低でも1時間など長時間にわたりデータ通信を行います。
安定したインターネット回線の用意と、データ通信料の心配がない契約がどうか確認しておきましょう。
回線が不安定な場合、映像がとまってしまう、研修に参加できないなどのトラブルが起こる可能性があります。
注意点②パソコンなどの通信機器
オンライン研修ではパソコンやタブレットなどの通信機器が必須です。
研修の内容によってはグループワークがあり、マイクやカメラが必要になることもあります。
オンライン研修に参加する予定のある場合は、手持ちのパソコンにカメラやマイクがついているか事前に確認しておいたほうがいいでしょう。
もしカメラがついていない場合は、別途外付けのWEBカメラを用意する必要があります。
カメラは事前に自分の顔が映る位置に配置し、角度調節をしておきましょう。
マイクについても、パソコンにマイクが内蔵されている場合は音声をきちんと拾えるか確認し、もし内蔵されていない場合はヘッドセットやイヤホンマイクを用意します。
オンライン研修向けの商品も多くありますので、用途に応じたものを選びましょう。
マイクやカメラの接続テストに不安のある場合は、友人や職場の方と実際に通信を行う方法がおすすめです。
スマートフォンでも参加可能ですが、画面が小さいこと、Wi-Fi環境がない場合は大きくデータ通信量を消費すること、充電の心配があることなどに注意が必要です。
注意点③持ち物
オンラインでの保育士研修の場合、自宅や職場で参加できるため持ち物などの指示がない場合があります。
研修で使用する資料やテキストは、事前にPDFなどで受講者に配布されたり、自分でサイトにアクセスしてダウンロードしたりとさまざまです。
事前に資料を入手できる場合は、当日までに印刷しておくと安心です。画面に不備があっても手元で確認できるほか、研修後に職場で情報共有する際にも役立ちます。
筆記用具やメモも手元に置いて、いつでも使えるように準備しておきましょう。
まとめ
今回紹介した保育士研修に参加するにあたっての注意点は、以下の3つです。
・園の代表として参加していることを意識する
・TPOに合った服装など、身だしなみに配慮する
・オンライン研修の場合は通信環境や設備を確認する
保育士研修は、保育士としてのスキルアップ、キャリアアップに有効な手段のひとつです。
自身の専門性を高めるだけでなく、研修の内容を共有することで、園全体の保育の質の向上にもつながります。
園外研修では、ほかの保育園の保育士との情報交換によって、自分の働いている保育園や自分の保育を客観的に見ることも可能です。
忙しい業務の合間をぬって参加する保育士研修が有意義なものになるように、しっかりと準備を整えて研修に参加できるといいですね。
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