保育士の研修の種類を紹介!

 
家庭の在り方が多様化している昨今では、保育士にもさまざまなスキルが求められています。保育士としてスキルアップするためには、定期的に研修を受けて知識を更新していくことが大切です。
 
そこで今回は、保育士研修の種類やメリット、具体的な研修の内容などを詳しくご紹介します。「この先も保育士として頑張りたい」「子どもや保護者のニーズに合った保育を提供したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
 
 

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保育士の研修とは?

 
現在保育士として働いている場合、資格を取得するための勉強をしてきています。すでに必要な知識や技術を獲得しているはずですが、なぜ研修を受ける必要があるのでしょうか。まずは、保育士研修の意味や役割をご紹介します。
 
 

なぜ保育士には研修が必要なのか

 
保育経験が浅い場合には、遊びのアイデアが少なかったり、保護者対応がうまく行かなかったりと保育中に困ることがあるかもしれません。逆に保育士として長い間働き続けている場合、自分の保育スタイルがしっかりとできあがる一方で、今までの保育スタイルや保育方針が、「子どもや保護者の希望」や「時代のニーズ」に合わなくなることもあるでしょう。
 
保育士研修では、知識の再確認や最新の情報を共有できるので、保育技術の向上に役立ちます。子どもたちが安全に楽しく日々の生活を営むためには、保育士が定期的にさまざまな種類の研修を受け、保育の知識や技術をアップデートすることが大切です。
 
また研修内容によっては、発達障がい児の対応方法や、けがや病気の際の保育士の動きといったような専門的な知識も身につけられます。より専門的な知識や技術を身につけることで、「リーダーに任命される」「主任になる」など、昇進や昇給にもつながっていくでしょう。
 
 

保育士研修を実施する目的や意義

 
保育士研修を実施する目的は、前述のように「保育士の知識・技術を培う」ことです。
保育所保育指針には「職務内容に応じた専門性を高めるため、必要な知識及び技術の修得、維新及び向上に努めなければならない」といった記載があり、保育士が研修に参加する必然性を読み取ることができます。
もう少し具体的な言葉で示すとすれば、保育士研修を実施する主な目的は以下のようになるでしょう。
 
・専門知識の強化
・モチベーションの向上・スキルの獲得
・保育の質の向上
・キャリアアップ
・保育に関係する情報の更新 など
 
保育士研修では、ほかの保育園の保育士とも交流できる場合があります。情報交換をしたり保育方法を見学したりすることで、新しい知識やこれまで知り得なかった技術を獲得できるでしょう。さらに、得た知識を勤めている保育園の保育士間で共有・実践することで、研修を受けた保育士だけでなく園全体の保育の質が向上するといったメリットもあります。
 
また研修の種類によっては、発達障がい児の対応方法や、けがや病気の際の保育士の動きといった専門的な知識も身につけることができます。専門性の高い知識や技術を学び、普段の保育で実践することができれば、子どもたちや保護者、そして園の職員からもより信頼される保育士となることができるでしょう。
さらに後述すると、キャリアアップ研修を受けることで昇進・昇給がのぞめるケースもあります。
 
 

保育士研修の種類

 
保育士研修には、行政や民間企業などさまざまな団体が開催している園外研修(外部研修とも呼ぶ)と、保育園内で行う園内研修の2種類があります。目的や勤務年数などによって受講する研修の内容は変わるので、事前に研修の種類や具体的な内容を確認しておきましょう。
 
 

保育技術向上のための研修

 
以下のようなワークショップ型の研修は、日々の保育にすぐ活かせるスキルを学んだり体験したりできるため、大変人気があります。
 
・絵本の読み聞かせ研修:絵本を読む際のポイントを知る
・造形研修:製作のアイデアや新しい技術を獲得できる
・リトミック研修:歌やダンスをとおした表現方法を学ぶ 
・発達障がい児支援研修:発達障がい児への接し方や適切な援助方法を知る など
 
同じ保育園で長く勤めると、自分のやり方・スタイルを獲得できる一方で、保育内容が偏ってしまうといったデメリットがあります。
保育士の研修を受講しない場合、新しい情報は同じ職場の保育士からしか学ぶことができないので、獲得できる知識や技術にも限界があるはずです。
 
保育士研修に参加することで、定期的に新しいアイデアを取り入れ保育の質を向上させることができます。保育の引き出しが増えれば、その場の状況や子どもの興味関心に合わせて臨機応変に保育を展開できるようになるでしょう。
 
 


階層別研修

 
階層別研修とは、「新人研修」「クラス担任研修」など、保育士としての役職や立場に合わせて、その都度必要な知識を学ぶ研修のことです。
 
 

新人研修

 
保育士として働き始めたばかりの方が参加する研修です。保育士にとって必要不可欠となる、基礎的な知識や技術を身につけることができる研修内容になっています。また、社会人としての基本マナーや心構えについても教えてくれるので、保育士として責任や自覚をもって働いていくための大切な機会となるでしょう。
 
研修動画>「新人研修
 

 
 

クラス担任研修

 
クラス担任として受ける研修には、園内研修や外部研修、自分で希望して受けるものなどさまざまな種類があります。
 
担任を務めるなかで、必要となる知識や技術はその都度変化していくものです。保護者とのかかわり方や、トラブル発生時の対応方法について学べる研修など、日々の保育に活かせる内容の研修を選ぶことができます。クラス担任が研修を受けスキルアップすることで、子どもの心身の発達を促す際に適切なサポートができるようになるでしょう。
 
研修動画>「クラス担任研修
 
 

主任・副主任研修

 
主任保育士になると、全園児やその保護者、地域の方や小学校関係者など園内外のたくさんの方とかかわる必要があります。また保育士のサポートや指導といった仕事もあり、保育の専門家として大きな責任が求められる役職です。
 
保育士としてのスキルを向上させるための通常の研修に加え、主任を対象に行うマネジメント研修も定期的に受けることが重要になります。研修によって新しい情報の獲得や知識の更新を行うことで、多様化する保育ニーズへの対応に備えることができるでしょう。
 
主任や副主任、職務分野別リーダーといった役職につくためには、「キャリアアップ研修」を受けることをおすすめします。キャリアアップ研修の具体的な内容は、以下のとおりです。
 
・専門分野別研修(6分野):保育現場でリーダーとして働くための研修
・マネジメント研修:副主任としてのマネジメント能力を培うための研修
・保育実践研修:子どもに対する理解を深め実践的な保育を学ぶ研修
 
研修動画>「主任・副主任研修
 

 
 

園長・副園長研修

 
園長になったあとも、保育園全体の運営や保育士の指導といったマネジメントに関する研修を定期的に受け続ける必要があります。
 
保育園の園長は、責任者として園の運営・経営を担う立場にあります。研修に参加し、リーダーとしての在り方や業務分担、仕事の任せ方などを再確認しましょう。園長として必要な知識やスキルを身につけることで、保育士の育成や組織の成長について、適切にマネジメントできるようになります。
 
園長になるにあたり段階的にキャリアを形成していく場合には、主任や専門リーダーなどの役職と同様に、キャリアアップ研修を受けると効率的です
 
研修動画>「園長・副園長研修
 
 

園内研修

 
園内研修は、保育園内で行う研修です。保育士同士の情報共有、それに伴う保育の質の向上といった目的があります。園内研修は、以下のような方法で行うことが多いでしょう。
 
・別のクラスの保育の様子を見学する
・保育士同士で特定のテーマについて話し合う
・外部から講師を呼び講習を聞く など
 
普段一人で保育していると、「保育内容が偏ってしまう」「悩み事を一人で抱え込んでしまう」といったデメリットがあります。ほかの保育士と話し合ったり、保育の様子を見たりすることで、新しい気付きやアイデアが生まれやすくなるでしょう。
 
また、ほかの保育士と積極的に意見を交換することで、保育士同士の信頼関係を構築できるのも園内研修におけるメリットの一つです。働きやすい環境作りにも繋がります。
 
 

 
 

園外研修

 
園外研修は、保育園外で行われる研修のことです。外部研修とも呼ばれますが、ここでは園以外で受ける研修を「園外研修」、外部の講師の方に園内で行っていただく研修を「外部研修」としています。園外研修は行政や民間企業などが主催する保育士研修に参加するケースや、ほかの保育園に保育の様子を見にいくケースなどがあります。

一人ひとりが新しい知識や技術を身につけて、保育の質を向上させることが主な目的です。ほかにも、「モチベーションの向上」「専門知識の強化」などが期待できます。またほかの保育園の様子を見学する研修では、自分の保育園における課題が見つかったり、逆に魅力を再確認できたりするというメリットがあります。
 
保育の仕事は忙しく、なかなかスケジュールを空けるのは難しいかもしれませんが、できるだけ定期的に保育士研修を受けるようにしましょう。
好みの研修内容があるかと思いますが、研同じような内容のものばかりでなく、さまざまな種類の研修を受けて、知識やスキルを向上させていくことが大切です。
 
 

 
 

まとめ

 
保育士研修にはさまざまな種類があります。研修を受け新しい知識や技術を獲得することで、保育の質が向上し、キャリア形成にもつながるのがメリットです。
 
1回限りではなく定期的に、さまざまな種類の研修を受けることで、より効果的に保育の質や保育士としてのスキルを向上させることができるでしょう。
 
 

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