【リーダー研修】新人保育士を指導する際のポイント

 
新人保育士の指導にあたる保育士は、保育に関する知識やスキルが身についている必要があります。指導にあたることで自身の保育を見直したり、新しいスキルを身につけたりできるため、中堅保育士が担当することが多いのではないでしょうか。
新しく中堅保育士に新人指導を任せるときには、指導のポイントについて学べるリーダー研修を実施することをおすすめします。
 
そこで今回は、リーダー研修で教えるべき新人保育士を指導する際のポイントについてご紹介します。新人保育士に教えることはたくさんあるため、必要な情報をしっかりと伝えられるように、事前に研修で確認しておきましょう。
 
 

どうやって新人保育士を指導する?

 
新しく保育士になったばかりの方は、まだ知識やスキルは乏しいものの伸びしろがあり、さまざまなことを吸収する力に長けています。そのため、新人保育士一人ひとりの特徴や状況に合わせ、適切な指導を行うことが大切です。
 
いままでに新人保育士の指導経験がない場合には、「どのように指導すればいいのだろう」と悩むこともあるかもしれません。
また、勘違いにより誤った指導法を実践してしまう可能性もあるでしょう。
 
ここからは新人保育士の指導をする際のポイントを紹介していきます。
ポイントをおさえつつ、自園にあった指導方法をリーダー研修で伝えましょう。
 
指導のポイント①新人保育士はなにを悩んでいるか考えよう
指導のポイント②新人保育士とのかかわり方を考えよう
・コミュニケーションをしっかりとる
・意見を聞く
・指示を出すときは具体的に!
・いいところはたくさんほめる!
・ハラスメントに気をつけよう
指導のポイント③周囲の保育士への協力要請
 
 

指導のポイント➀新人保育士はなにを悩んでいるか考えよう

 
まずは新人保育士がなににつまづき、なにに困っているのか知ることが大切です。
新人保育士から経験をつんだ中堅保育士の場合、働きはじめたころの大変だったことやつらかったことは覚えているものの、そのときの具体的な悩みまでは思い出せないものです。
 
また、新人保育士の置かれている状況や性格、持ち合わせているスキルなどによっても悩みは異なります。指導する相手についてよく知ることで、一人ひとりに合った適切な指導方法を考え実行することができるでしょう。
 
ここでは考えられる新人保育士が抱えやすい主な悩みを2つご紹介します。
ポイントは、指導する側がこうした悩みに気づくことです。新人保育士のなかには自分がなににつまづいているのか分からない、気づく間もないという状態の方もいます。
保育中の様子や会話のなかで新人保育士の悩みに気づき、一緒に解決する方法を考えていくとよいでしょう。
 
 

覚えることがたくさんでいっぱいいっぱい

 
新人保育士のなかには、「これ以上覚えられない」「なにがなんだか分からない」といった悩みを抱えてしまう方も少なくありません。新人保育士は子どもへの接し方はもちろん、社会人マナーや園の規律・習慣、同じ園で働く職員の名前や関係性など、さまざまなことを覚えていく必要があります。
 
経験を積んだ保育士とは新しく覚えることの情報量が異なることを頭にとどめておきましょう。
一度にたくさんのことを教えるとパンクしてしまい、仕事がつらくなり辞めてしまう可能性もあります。
 
 

先輩保育士に聞きたくても聞きづらい

 
分からないことや気になることがあっても、なかなかほかの保育士に相談できないケースも珍しくありません。とくにベテラン保育士が多い環境では萎縮してしまい、誰にも相談できずひとりで悩みを抱えてしまう方もいます。
 
分からないことがそのままになってしまうことで、「さらに仕事上でのミスが増える」「子どもや保護者に迷惑がかかる」といった悪循環に陥る可能性もあるため、注意が必要です。
 
 

指導のポイント②新人保育士とのかかわり方を考えよう

 
新人保育士は、知識や経験がまだ乏しいため悩みを抱えやすい状況にあります。
働きやすい環境を作るためにも、まわりの保育士のサポートが必要です。新人保育士を指導する際のポイントをおさえ的確に指導ができるようにしましょう。
ここでは5つのポイントをご紹介します。
 
 

コミュニケーションをしっかりとる

 
まずは新人保育士が悩みを相談しやすい環境をつくりましょう。そのためには新人保育士と積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことが大切です。
 
はじめての環境で慣れない業務に追われている新人保育士は、こちらが思うよりも余裕がありません。指示をだして終わりではなく、こちらから進捗を確認したり、分からないことはないかを確認したりすることが大切です。そういったことを繰り返すことで、信頼関係を高め、働きやすい環境づくりにもつながります。
 
また、対話をすることで、新人保育士がどのようなことに悩んでいるかを把握しやすくなります。悩みや苦手なポイントが分かれば個人に合わせた的確な指導が行えるので、新人の悩みをより効果的に解決できるようになるでしょう。
 
信頼関係を築くことで、指導したことを受け入れてもらいやすくなるといったメリットもあります。苦手な先輩や上司の意見は素直に受け取れないものです。話しやすいと思ってもらえるように積極的にコミュニケーションをとりましょう。
 
 

 
 

意見を聞く

 
新人保育士は、長く働いている人たちとは違う視点をもっています。園の方針を認識しきれていないからこそ、新しい意見がでてくることもあるでしょう。
「新しい意見だから」「園のやり方に合わないから」などと新人保育士の意見を受け入れないと、新人保育士がより意見を発言しにくくなってしまいます。園の方針とはかけ離れた意見であっても、実際に取り入れることで新しい発見につながるかもしれません。
新人保育士の意見を取り入れることは難しくても耳を傾けることで、「自分の意見を聞いてくれる」と風通しのよい職場と感じ、モチベーションにつながるでしょう。
 
 

指示を出すときは具体的に!

 
新人保育士は「いつなにをすべきか」といった優先順位が分からないものです。
「〇〇お願い」「これやっておいて」など、曖昧な指示をしてしまうと、意図しない伝わりかたをして余計に時間がかかってしまう可能性があります。そのため、新人保育士にやってほしいことの内容や期限、理由などを一緒に伝えましょう。
伝え方次第で、目的やねらいを意識して取り組めるようになります。以下で事例をご紹介します。
 
【事例】
指示1:「ここに貼る壁面を作っておいて」
指示2:「もうすぐ12月になるから、クリスマスを意識した壁面に変えようと思っているよ。来週の月曜日までに壁面制作をしてもらえるかな?朝、子どもたちが登園する前に飾っておきましょう」
 
指示1では「いつでもいいのかな?」「好きな壁面でいいのかな」といった誤解を招く可能性があります。
いつ・なにを・なぜ・どのようにといったポイントをおさえて、はっきりと指示をだしましょう。
 
 

いいところはたくさんほめる!

 
指導となるとついつい気になることばかりを指導してしまいがちになってしまいますが、新人保育士のいいところを見つけて伸ばすことも大切です。
 
「今日は急なトラブルにも落ち着いて対応できていたね」「笑顔が多くて明るいから、子どもたちからも好かれているね」など、よいところがあればできるだけ言葉にして伝えてあげましょう。
褒められることでモチベーションがアップし、「子どもに積極的に接するようになる」「言われる前に行動できる」など保育にもよい影響を与えられるようになります。
気をつけてほしいことを伝えるタイミングで「でもここはできていたね」「前に言ったことを覚えていたね」など、ほめ言葉を添えるのも効果的です。
 
 

ハラスメントに気をつけよう

 
近年パワハラやセクハラが問題視され、話題にあがることも増えています。上司という立場上、気にしている方も多いのではないでしょうか。
以前はこれでよかったのに、と困惑するケースもあるかもしれません。
しかし、「以前はよかった」のではなく「以前は黙認されていただけ」という事実をしっかり理解しておく必要があります。
たとえば以下のような状態はハラスメントにあたる場合がありますので、自園の傾向を確認してみるとよいでしょう。
 
・新人保育士だけが掃除などの雑務を担っている
・不当な勤務時間外の労働や早朝勤務に「頑張っている」と評価する
・保護者や同僚の陰口に同調させる
 
このほか、結婚や出産についての会話も内容によってはセクハラとされる場合もあります。
現代の社会情勢を知り、認識をアップデートすることが求められています。
保護者対応にも通じる部分がありますので、新人保育士の指導にあたる保育士だけでなく、園全体で別途研修を行ってもよいでしょう。
 
 

 
 

指導のポイント③周囲の保育士への協力要請

 
新人保育士の指導で気をつけたいのが、「指導する保育士」と「それ以外の保育士」との認識の違いです。
結論から言うと「あの人とこの人で言っていることが違う」という状態を防ぐために、指導する保育士は周囲への保育士への協力を要請する必要があるということです。
 
たとえば「子どもに話を聞いてもらいたいときは、静かな声で言ってみる方法もあるよ」と指導した場合、新人保育士がその方法を実践した際に指導内容を知らない保育士が「それじゃ聞こえないよ!」と注意してしまう可能性があります。
言われた新人保育士は混乱してしまうでしょう。
全体への通達が難しいあ場合は、新人保育士とかかわる保育士だけにでも伝えておくことができれば、こうしたすれ違いを避けることができます。
 
新人保育士を指導する保育士を決め、「あとはよろしく」とするのではなく、職員全体で見守っていこうという意識が大切です。
 

研修で適切な指導方法を学ぼう

 
経験年数を重ね、実力がともなってきた中堅保育士に新人保育士の指導を任せることもあるでしょう。
しかし保育の経験はあっても新人を指導するという経験がない場合には、リーダー研修などを通して適切な指導方法を学ぶ必要があります。
また、人としての相性もあるため、当人同士に任せっきりでは思わぬトラブルになりかねません。
リーダー研修を行い、保育士一人ひとりにあった新人指導ができるようになるといいですね。
 
 

 
 

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見逃し配信>「ミドルリーダーの役割とは?~プレイヤーからリーダーへ~
 
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